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<ほーねっとのコラム− vol 0>

1年中何かしらの「国民的スポーツ行事」の中継があり、スポーツファンとしては非常にありがたい国で生活する私たち。ことに国際競技会におけるニッポンチームの勝利を願いつつ、現在の日本のスポーツ界における限界点、すなわち強化のあり方について私なりに書かせてもらいます。ここ「大将のホームページ」は障害者スポーツを広く紹介するということで多くの方が見にいらっしゃってると思いますが、このコラムは必ずしも障害者スポーツだけを取り上げるのではなく、すべてのスポーツについて気がついたことを、思い立ったときに書いていこうと思っています。勝手ながら遅筆なため不定期な更新となろうと思いますが、お付き合いいただければ幸いです。

第1回目のコラムテーマとして、近代スポーツ競技と日本の関わりについて書いておこうと思っていましたが、ここにきて大変なニュースが飛び込んできましたので、まずはその話題から。。。

JOC・オフィシャルパートナーシップ終了でどうなる、ニッポン!?

昨今のテレビコマーシャルや新聞・雑誌の広告欄にスポーツ選手が登場するとき、画面の隅にこんなスーパーが入っていることにお気づきでしょうか。「JOC-●●×▲」これは、各種広告媒体に日本オリンピック委員会(JOC)に加盟する団体(各競技団体)登録選手及び役員を登場させる際の許諾番号を示しています。さすがに大会中継の告知CMでは見かけませんが、競技に関係ない、住宅リフォームだったり薬品だったり、あるいは競技用ユニフォームだったりスポーツドリンクの広告では、ほぼ間違いなく表示がされています。同じスポーツ選手でも、かつて数十年間同じプロ野球球団の選手達を起用してきた某スポーツ飲料や、PGAで活躍するプロゴルファーの登場する場合にはありません。

これは、プロ選手の場合は広告出演も営業活動の一環であり、そのギャランティも収入として計上できる(もちろん税金もかかるわけですが)のに対して、アマチュア選手の場合は「原則的に」それは直接的な収入源ではないという違いです。その代わりといってはなんですが、JOCがそのギャランティなどを選手の変わりにもらうという約束をちゃんとしているという証拠なのです。なんかピンはねのような気がしますが・・・ようはそんなもb颪任后�JOC登録選手を広告宣伝活動(いわゆるマーチャンダイジング)に起用する場合=AJOCが窓口となりその選手の肖像権管理を行い、ギャランティは当人はもちろん、日本のアスリート強化費用として充当するというしくみが「JOC・オフィシャルパートナーシップ」なのです。

いきなり脱線しますが、『アマチュア』ってなんでしょう。そういえばスペルは・・・AMATEUR、ですね。試しにこのamateurという単語をウェブサイトで検索できる英和辞典で調べてみます。

amateur:しろうと(の)、道楽の

さすがweb辞書、最小限の事しか書いていません(笑)それでは、と同じサイトの国語辞典をひいてみました。

しろうと(1)ある物事に経験の少ない人。また、そのことを職業・専門としない人。未熟な人。しらびと。
(2)芸者・遊女などに対して、普通の女の人。堅気の婦人。
(3)近世、京坂で私娼の異名。

どうらく(1)本職以外の趣味にふけること。趣味を楽しむこと。また、その趣味。
(2)酒色・ばくちなどの遊興にふける・こと(さま)。
(3)〔仏〕 仏道修行によって得た悟りのたのしみ
(いずれもgoo:三省堂提供のEXCEED英和辞典・大辞林第二版より抜粋)

基本的には本業は他にあって、趣味・余暇として嗜んでいるというレベルのことを指すようですね。どう考えても現在の日本のトップアスリート達の生活や、団体の強化方針とは正反対なような気もしますが、それについてはおいおいこのコラムで書いていくつもりなので今日のところはパスとしましょう。

広告媒体にスポーツ選手がキャラクターとして起用するのは、その人物が競技において優秀な成績だとか印象に残るという部分を買われているという明確な需要があるわけですが、どうして「アマチュアであるかないか」が問題となるのでしょうか。実はここの部分がオリンピックに出場できるかどうかの境界線だった、という歴史的背景があります。

1901年の国際オリンピック委員会総会において、オリンピックに出場する選手に関する世界的な統一規定として「アマチュア規定」が決定され、その中で「アマチュアではないもの」が明文化されたのです。

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お金のために競技するもの(いわゆるプロ選手)
プロ選手とともに競技するもの
体育教師・トレーナー[1905年削除](先生というよりはインストラクター、レッスンプロの類のこと?)
マネキン的競技者(恐らくは競技結果以外の部分でのアピールで目立つことかと)
(東海大学体育学部久保正秋教授ゼミHPを参照。括弧内はライター独り言)
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体育教師・トレーナーが早期に削除されているという点は、実は日本のスポーツ界にとっては重要なことなのですが、

これは次回に触れます。

IOCが規定していたアマチュア規定自体は1974年には撤廃となり、その後テニスなどトップアスリートがプロ選手の大半を占めるテニスなどから順次プロ選手がオリンピックに出場するようになってきているわけで、消極的だったJOCですら、アテネ大会への出場とメダル獲得のために野球の日本代表選手・スタッフをすべてプロ野球選手で固めるという事態になってきているわけです。

いずれにせよ、かつてはこの「アマチュアではないもの」はオリンピックに出ることができなかったということであり、日本のオリンピック統括団体だった日本体育協会(体協)はこの部分を現在までこだわり続けているのです。なんといっても体協は「日本アマチュアスポーツ界の統一組織」と言っており、体協に加盟する団体及び競技者が「アマチュア」であるということになるわけです。

ところで、広告媒体で起用されるアスリート(ここではアマチュア、に限定します)というのは、ほとんどが個人競技ですね。先のアマチュアの定義にそって、その出演料等を個人収入にしないとして、仮に所属チームが貰うことにします。すると、実力のあるアスリートの所属するチームだけに資金が集中することになります。つまり、「マネキン的」素質を持つアスリートのチームもしくは、相当に強力なアスリートのチームだけが生き残ることになります。それは不公平だ、ということですべての日本の競技団体の統括団体である体協なり、JOCが一括して資金管理を行い、公平に配分するというしくみが、かつての「がんばれ、ニッポン!」であり現在の「オフィシャルパートナーシップ」なのです。

公平、というのも言葉のアヤで、現在のオフィシャルパートナーシップではJOCに加盟している競技団体の、A指定選手の強化・育成に充てられています。つまり陸上のアスリートが出演した際の費用が、ハンドボールだったりアーチェリーだったりのアスリートの強化費用にも充当されているのです。

例えば多くのアスリートが広告媒体に起用されている陸上などでは、どうしてヨソの競技のために自分達が働かなければならないのか?という意見が随分前からありました。

その最たるものが有森裕子選手の「プロ化」宣言だったわけです。有森選手の一件以降、多くのアスリートが競技に関わらない活動、つまり媒体出演を自身で管理するために肖像権返還を求める動きをしてきました。もっとも知られる例が、高橋尚子選手の活動ですね。今では、肖像権返還をされたアスリートはずいぶんと増えてきました。それも、メダリストなど優秀な選手ほどその傾向は顕著であり、オフィシャルパートナーシップが形骸化してきたのも事実です。

さらに、競技団体自体も同様の動きが加速しています。よくよくCMを見てみると、承諾番号表示にはJOCのほかにもアルファベットが並んでいるケースがあります。従来はすべてをJOCに委託してきた各競技団体がある程度の許諾権限を求めたという事情があります。

かつての「がんばれ!ニッポン」キャンペーンでは、キャンペーン参加企業以外は絶対アスリート起用ができなかったし、その企業にしても1業種1社と限定されてきました。そのため、どんなに業績の良い会社であっても、簡単にアスリート起用はできなかったのです。そのため、実業団チームを組織し、TV等の中継の場で活躍できる選手を集め、強化するという流れが起こっていたわけです。これが日本の社会人アスリートを強くしてきたことは事実です。

ただ、競技団体やアスリート、チームとすればせっかくのオファーがあるにも関わらず、1業種1社の縛りのため費用獲得の機会を逃すということでもあり、こうした点が次第に不満となって広がってきたわけです。そこで、現在はオフィシャルパートナーに対してはJOCのロゴ利用を認める一方、アスリート個人に焦点をあてるだけの場合は競技団体が許諾できるようになっているのです。ただし、オフィシャルパートナーへ登録しているアスリートの場合は、JOCの許諾も必要となっています。

それにしても、オフィシャルパートナーが終了することの影響は小さくありません。日頃あまりメディアへ登場することのない多くのメジャーではない競技や新しい競技、それに多くの費用を要する団体競技などは、JOCからの助成に頼っている場合が少なくないのです。残念ながら現在の日本ではこうしたスポーツがフューチャーされる機会は非常に限定されています。どれほど努力したとしても、結果の報道すらないような競技は淘汰されてbオまうのではないか、と多くのスポーツ関係者が心配しています。それは、アスリートだけの問題ではありません。競技の衰退は、競技を楽しんでいる一般のプレイヤーが競技に接する機会そのものを失うことにもなるわけですから。

JOCは、オフィシャルパートナーに代わる新たな施策については現在検討中とのことですが、恐らく代案を出せないでいるところと思います。いずれにせよ、スポンサーマネーに代わる費用捻出の方法を探さなければなりません。現在「がんばれ!ニッポン」は企業ではなく個人のサポーターキャンペーンとして継続しているのですが、多くの人には知られていません。また、個人を頼った資金活動は、サッカーJ2、JFLチームの現状を見る限り限界がみえています。

初回からお金の話でちょっと固くなってしまいました。しかし現代のアスリートにとってお金は不可欠なものです。こうした面も含めて、このコラムではスポーツについて様々な角度で語っていきたいと思います。

もちろん、障害者スポーツについても、ぜひ、ご意見・ご感想などお寄せいただければ幸いです。

それでは。

ほーねっと

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